ハム次郎わたし、昼間ずっと寝てるけど大丈夫?



大丈夫ですよ。昼に寝て夜に動くのが、ハムスターのふつうです。
この記事では、ハムスターの睡眠時間と、寝てばかりの時に確かめたいことを解説します。
- 研究では1日の6割ほど、およそ14時間
- 昼に長く寝るのは夜行性に近いリズムのため普通
- 夜でも半分近くは睡眠
- 寝ている時は起こさず、夜のエサ・フン・回し車の変化を確認
- 夜も動かない・食べない・体が冷たい時はエキゾチックアニマル対応の動物病院へ
数字の根拠は、ジャンガリアンハムスターの脳波(脳の電気の動き)を測った海外の研究です。
日本獣医師会雑誌も、ハムスターは夕方と早朝に活発に動くと説明しています。
わが家のハム次郎(メスです)も、回し車が回るのはたいてい夜中。


心配で昼に起こすと、かえって生活リズムを乱すことがあります。
反対に夜の変化を見落とすと、体調の異変に気づくのが遅れるかもしれません。
今夜から見られるポイントを、順に確かめていきましょう。

運営者:はむくら
ハムとくらす日々 管理人/ジャンガリアンハムスターの飼い主
ジャンガリアンハムスターのハム次郎と暮らしています。息子が名付けたのでオスのような名前ですが、パールホワイトの女の子です。家族がペットショップでひと目惚れして迎えた子ですが、給餌・給水・床材交換・ケージ掃除といった毎日のお世話は私の担当です。ケージは100均のパイプとクリアケースで2階建てにDIYし、床材・回し車・砂浴び場・おやつまで、実際に買って使ったものを写真で記録しています。
実際に飼っているうちの子と、使っている飼育グッズ(一部)
写真はすべて運営者が自宅で撮影したものです






ハムスターは手のかからないペットと思われがちですが、うちの子が慣れて近づいてくるまで3か月ほどかかりましたし、ケージのロックのかけ忘れで脱走させてしまったこともあります。だからこのサイトでは、グッズ選びと同じくらい「迎えたあとの毎日のお世話」を扱っています。
飼い方の基本は環境省「飼い主の方へ」や動物の適正な取扱いに関する基準、フードはペットフード安全法などの一次情報で確認しています。私は獣医師ではないので、病気や体調のことは断定せず、気になる症状があるときはエキゾチックアニマルを診られる動物病院への相談をおすすめしています。
ハムスターの睡眠時間は1日約14時間:昼に長く寝るのは普通
ハムスターの睡眠時間は、ジャンガリアンの研究で1日の6割ほど、およそ14時間とされ、昼に長く寝るのは普通です。



14時間も寝てたら、寝すぎじゃない?



何度も分けて寝た合計です。これがふつうの長さですよ。
研究の数字と、昼に寝る理由を順に見ていきます。
研究では1日の6割ほどを寝て過ごす
BMC Neuroscienceに載った研究は、ジャンガリアンハムスターの脳波(EEG)を測って眠りを記録しています。
結果は、24時間のうち約58%が睡眠。
時間に直すと、およそ14時間です。
| 項目 | 明るい時間帯 | 暗い時間帯 | 1日全体 |
| ジャンガリアン(1994年の研究) | 67% | 43% | 59% |
|---|---|---|---|
| ジャンガリアン(2003年の研究) | - | - | 約58% |
| ゴールデン(1987年の研究) | 78.2% | 51.2% | - |
出典:Deboer ら(1994)/Palchykova ら(2003)/Tobler・Jaggi(1987)
明期(明かりをつけている時間)と暗期(消している時間)に分けても、眠る割合の差ははっきりしています。
一般に「12〜14時間ほど」といわれる数字とも、大きくは離れていません。
夏も冬も合計はほぼ同じ。2003年の研究では、夏と冬で体の状態が変わっても、1日の睡眠の合計はほぼ同じでした。


ただし研究は実験室の条件で測った値なので、家の子がぴったり14時間とは限りません。
「1日の半分以上は寝ている」くらいに覚えておけば十分です。
短い眠りを何度もくり返している
ハムスターの眠りは、人のように夜にまとめて眠る形ではありません。
先ほどの表のとおり、眠りは明るい時間にも暗い時間にも分かれて記録されています。
1日に何回にも分けて眠る、細切れ睡眠(多相性睡眠)の形。
14時間は合計の目安。一度にまとめて14時間眠るのではなく、何度にも分けて眠った時間を足した数字です。
眠りの中には、ノンレム睡眠(深い眠り)とレム睡眠(体は休み、脳は動いている眠り)の両方があります。
ちょっと顔を出したと思ったら、また巣に戻る。
そんな動きも、眠りを細かく分けて取っていると考えると納得しやすいでしょう。
昼によく寝るのは夜行性に近いリズムだから
MSDマニュアル獣医版によると、ハムスターは夜行性(夜に活動する性質)の動物。
ふだんは夜に起きて、昼に寝る生活です。
飼育用品メーカーのジェックスは、夜行性あるいは薄明薄暮性と紹介しています。


昼によく寝るのは共通。どちらの説明でも、昼の明るい時間はよく寝ているとされています。
つまり昼は、ハムスターにとって眠って過ごす時間帯。
昼に巣から出てこないのは、このリズムに合った過ごし方です。
寝てばかりに見えても、昼のうちは起こさずにそっとしておきましょう。
ハムスターの睡眠時間帯は昼:よく動くのは夕方と明け方
ハムスターの睡眠時間帯は主に昼で、よく動くのは夕方と明け方です。
時間帯ごとの過ごし方を、表とわが家の様子で紹介します。
ハムスターが寝る時間と起きる時間の目安
ハムスターが寝る時間は、何時と決まっているわけではありません。
目安にしたいのは時計より、外の明るさです。
| 項目 | 過ごし方の目安 |
| 朝〜昼 | よく寝る時間。条件によってはエサを食べることも |
|---|---|
| 夕方 | 起き出して活発に動く |
| 夜 | 比較的よく動くが、寝る時間もまじる |
| 明け方 | 活発に動き、明るくなると寝る |
日本獣医師会雑誌・ジェックスの説明と脳波の研究をもとに作成
日本獣医師会雑誌では、条件によっては昼間も食べるとされています。
昼に少し起きてエサを食べていても、おかしなことではありません。


この切り替えには、体内時計(約1日の周期で眠りと活動を切り替える体のしくみ)が関わっています。
時刻を気にするより、家の明るさの変化に合わせて見ていくのがコツ。
本当は夕方と明け方に活発に動く
「夜行性なのに夜中は寝ている」と感じたことはありませんか。
日本獣医師会雑誌の解説では、ハムスター類は夕方と早朝に活発に活動すると書かれています。
そのうえで、夜間も比較的よく活動するという説明です。
夜行性じゃないと感じたら。夜中より、夕方と明け方によく動く子もいます。
薄明薄暮性(明け方や夕方の薄暗い時間に動く性質)とは、まさにこの薄暗い時間に動く性質のこと。
夜中にのぞいて寝ていても、明け方に起きていればリズムとしてはふつうと考えられます。
わが家の回し車は夜中によく回る
私は毎日ハム次郎にエサをあげ、ケージも定期的に掃除しています。
使っている回し車は、ケージに付いていた物がうるさくて買い足したGEX ハーモニーホイール14cm。
回るのは基本的に夜中です。


夜中の回し車の音は、起きて動いている合図。朝のエサやフンとあわせて見ると、夜の様子がつかめます。
音で飼い主のほうが眠れない夜は、ハムスターがうるさくて寝れない時の音の正体と静音対策が今夜から試せる対策の参考になるはずです。
ハムスターにとっては活動の時間なので、走るのは止めずに音のほうを小さくしましょう。
ハムスターが夜も寝てるのは普通?夜の睡眠時間の目安
ハムスターは夜も半分近くは寝ているので、夜に寝ている姿を見ただけであわてる必要はありません。



夜も寝てると、サボってると思われる?



夜中に回し車の音がすれば十分。エサの減りも見ていますよ。
確かめたいのは、寝ている姿より夜に起きた形跡です。
夜でも半分近くは寝ているのが普通
先ほどの研究では、ジャンガリアンハムスターは暗い時間帯でも43%を寝て過ごしていました。
ゴールデンハムスターの研究でも、暗い時間の51.2%が睡眠。
夜行性といっても、夜の間ずっと起きているわけではありません。
| 項目 | 暗い時間帯に寝ていた割合 |
| ジャンガリアン | 43%(明16時間・暗8時間の条件) |
|---|---|
| ゴールデン | 51.2%(明12時間・暗12時間の条件) |
出典:Deboer ら(1994)/Tobler・Jaggi(1987)
夜中にケージをのぞいて寝ていたとしても、それだけで体調を疑う必要はないでしょう。
気にしたいのは、夜の間に一度も起きた様子がないときです。
寝てばかりの時は夜に起きた形跡を確かめる
寝てばかりに見える時は、寝姿をのぞき込むより朝にケージの様子を見るほうが確かめやすいです。
見るのは次の4つ。
- エサが減っている、または置き場所が動いている
- 新しいフンがある
- 回し車や床材(ケージの底に敷く材料)の位置が変わっている
- 巣材(巣を作る紙などの材料)が運ばれている
わが家では、ダイソーのケースとハムスターパイプで作った2階の、パイプのキャップ部分が定位置。
ハム次郎はその前に、自分でエサを並べています。
頬袋(エサをためて運ぶほおの袋)で運んでくるので、並び方が変わっていれば夜に動いた形跡。


ただ、ハム次郎は日や時間によって、エサを食べたり食べなかったり。
それでもお迎えから1年、元気に過ごしているので、私は1日だけでなく数日の変化で見るようにしています。
巣箱から出てこない日も、この確かめ方なら起こさずに様子が分かるはずです。
お迎え直後にずっと寝ている時の見守り方
お迎えしたばかりの子が、ずっと巣から出てこないこともあります。
わが家のハム次郎も初日はあまり出てこず、毎日の声かけとエサやりを焦らずに続けました。
気をつけていたのは、びっくりさせないこと。
- 後ろからいきなり触らない
- 大きな音を出さない
- 毎日声をかけてからエサをあげる


慣れるまでの日数には個体差がありますが、わが家では3ヶ月ほどでこちらを認識してくれたと感じました。
出てこない間も、エサとフンの確認は夜に起きた形跡のチェックと同じやり方でできます。
ハムスターの睡眠時間が増えた時に考えたい3つの理由
寝る時間が増えたと感じたら、寒さ・年齢・体調の3つに分けて考えます。
まずは表で、3つの違いをざっと確かめておきましょう。
| 項目 | よくある様子 | まずやること |
| 寒さ | 室温が下がると寝床から出てこない、体が冷たい | 室温と保温を見直す(20℃前後が目安) |
|---|---|---|
| 年齢 | 動く時間が少しずつ減る | 変化が続けば動物病院で相談 |
| 体調 | 夜も動かない、食べない | 早めに動物病院へ |
寒い季節は眠り方が変わりやすい
冬は、ハムスターの眠り方が変わりやすい季節です。
研究では、冬の体の状態だと昼と夜の眠りの差が夏より小さかったとの報告。
冬の短い日照(光周期)に慣れると、数時間だけ体温を下げる日内休眠をする個体もいます。
日内休眠は個体差が大きい。ジャンガリアンの研究では、一度もしない個体もいました。寒さで起きる疑似冬眠とは別のもので、室温20℃前後でも見られています。
北海道のわが家では、ジェックス ハーモニーシートヒーターMをケージの下に敷き、上から毛布をかけて調節。
ヒーターの敷き方は、ハムスターのヒーターをケージの下に直に敷く理由で詳しくまとめました。
冬に気温が下がると冬眠状態になることがあるので、わが家はケージの下に敷くだけのこのシートヒーターで保温中。
ジェックス ハーモニーシートヒーターMは、ケージの下に敷いて冬の保温をしたい人に向いています。ただしヒーターだけに頼らず、室温も一緒に見ておきましょう。
年を重ねて動く時間が減ることもある
年を重ねると、若い頃より動く時間が減ったように見えることもあります。
ただ、寝る時間が増えた理由を年齢のせいと決めつけるのは早いかもしれません。
年齢による変化に見えて、実は寒さや体調が関わっている場合もあるからです。
動く時間のほかにも目を向けたい。食べる量や体重、毛並みに変化がないか、あわせて見ておきましょう。
ジャンガリアンの寿命の目安は、ジャンガリアンハムスターの寿命と長生きのコツで紹介しています。
ゆっくりした変化でも、続く時はエキゾチックアニマル対応の動物病院で相談して確かめましょう。
夜も動かない・食べない時は動物病院へ
昼に寝てばかりでも、夜に起きた形跡があれば、まずは習性の範囲と考えられます。
気をつけたいのは、夜になっても動かない・食べないときです。
MSDマニュアル獣医版が挙げる、受診を考えたいサインを表にしました。
| 項目 | 見るところ |
| 動き | 動かない、探索しなくなる |
|---|---|
| 食欲・体重 | 食べる量や体重が落ちる |
| 目・耳・鼻 | 分泌物が出ている |
| 姿勢・歩き方 | 背中を丸める、歩き方がおかしい |
| 毛並み | ぼさぼさになる、毛が抜ける |
| おなか | 下痢(ウェットテイル) |
| 呼吸 | 苦しそうにしている |
出典:MSDマニュアル獣医版「Routine Health Care of Hamsters」/同「Hamsters」
獣医師監修のEPARKペットライフは、ふだん元気な子に元気がない時はかなり重い状態のことが多いとしています。
病院は、ハムスターの診療経験があるエキゾチックアニマル(犬や猫以外のペット)対応の所を選びましょう。


元気なうちに近くの病院を調べておくと、いざという時もあわてずに動けます。
ハムスターが寝てるのか疑似冬眠か:体が冷たい時の見分け方
冬に寝てばかりで体が冷たい時は、ただ寝ているのではないかもしれません。



冬はいつもよりぐっすり。これって寝てるだけ?



温かければ寝ているだけです。冷たい時は病院へ行きましょう。
見分け方と温度の目安、冷たい時の動き方を順に説明します。
寝てる時と疑似冬眠の違い
疑似冬眠は、寒さで体温が下がり、冬眠のように動かなくなる状態のこと。
ジェックスの獣医師監修コラムでは低体温症とも説明され、放置すると命に関わるとされています。
| 項目 | 寝ている時 | 疑似冬眠の時 |
| 体の温かさ | 温かい | 触ると冷たい |
|---|---|---|
| 呼吸と心臓の動き | いつもどおり | わずかに分かる程度 |
| 亡くなった時との違い | やわらかい | 冷たくても固くはない |
寝ているだけなら体は温かく、呼吸もいつもどおり見えます。
触って冷たく、ほとんど動かない時は、寝ているのとは違うと考えましょう。
冷たくても体が固くなければ、亡くなっているのではなく疑似冬眠の可能性があります。
疑似冬眠が起きる温度は資料で幅がある
疑似冬眠が起きる温度は、資料によって5℃から18℃まで幅があります。
| 項目 | 温度の目安 |
| 日本獣医師会雑誌 | 5℃以下になる場合は保温が必要 |
|---|---|
| MSDマニュアル獣医版 | 5℃未満で冬眠することが多い(ゴールデンの説明) |
| けい動物医療センター | 5℃以下で疑似冬眠のようになる |
| きど動物病院 | ゴールデン10℃以下、ジャンガリアン5℃以下が続くと冬眠 |
| ジェックス(獣医師監修) | 10℃以下の部屋で起きることがある |
| みどり動物病院 | 10℃を下回ると起きる |
| みたかマロン動物病院 | 15度以下で起きやすく、18度以下でリスクが高まる |
数字がそろわないので、この記事では冬も20℃前後を保つことを目安にしています。
きど動物病院も、室温は冬でも20℃前後が理想という考え方。
ふだんの適温は20〜25℃前後が目安で、MSDマニュアル獣医版は18〜26℃としています。


わが家では夏も25℃を超えないよう、ジェックス Harmony ハーモニーサーモ温湿度計で数字を見ています。
資料で数字がそろわない温度だからこそ、ケージのそばで20℃前後かどうかを数字で確かめられる温湿度計があると判断しやすいはずです。
ジェックス Harmony ハーモニーサーモ温湿度計は、ケージのそばで温度と湿度を数字で確かめたい人に向いています。測るだけで温度は変わらないので、保温や冷房は別に用意しましょう。
冷たくて動かない時はゆっくり温めて病院へ
体が冷たくて動かない時は、急に温めないことが大切です。
きど動物病院は、急激に温めると心臓に負担がかかると説明しています。
- 強く揺すって起こさない
- 熱湯で温めない
- カイロなどでゆっくり温めながら動物病院へ
みたかマロン動物病院も、強く揺すったり熱湯で温めたりするのは危険としています。
起こし方を家で試し続けるより、早めに病院へ連絡しましょう。
放置すると命に関わる状態とされているので、朝まで様子を見るのは避けたいところ。
ハムスターが寝てる時に起こすのはNG:お世話は夕方以降に
ハムスターが寝ている時は起こさず、お世話は起きている夕方以降にします。



寝てる時は、そっとしておいてくれる?



もちろん。声をかけるのは、起きてきてからにしますね。
起こさない理由と、起きている時間の過ごし方を紹介します。
寝てる時に起こすとストレスになりやすい
ペット用品メーカーのマルカンは、眠っているときに触らないことを飼い方の注意に挙げています。
花咲く動物病院も、夜行性のリズムを乱すと免疫力が低下することがあるという説明。
巣箱を持ち上げたり、寝床を指でつついたりするのも控えましょう。
昼の大きな音にも気をつけたい。ケージのそばでは、昼もテレビや話し声の音量を控えめにしましょう。
ハムスターが嫌がりやすい音は、ハムスターの好きな音・嫌う音・寄ってくる音で整理しています。
例外は、冬に体が冷たく動かない時だけ。
その時は、先に寝てるのか疑似冬眠かの見分け方を確かめてください。
エサやりと遊びは起きている時間に
MSDマニュアル獣医版は、遊びや掃除はすでに起きている時にするよう案内しています。
エサについては、マルカンが夕方〜夜の決まった時間にあげる方法を紹介。
| 項目 | お世話の目安 |
| 寝ている時 | 触らない、巣をのぞき込まない |
|---|---|
| 起きている時 | 遊び、掃除、声かけ |
| エサやり | 夕方〜夜の決まった時間 |
わが家では、声をかけるとハム次郎が近くに来てくれます。


名前を呼ぶと寄ってくるのも、起きている時間ならでは。
毎日声をかけてエサをあげているうちに、3ヶ月ほどでこちらを認識してくれるようになりました。
起きている時間に、エサやりをしながらやりとりを楽しみましょう。
子どもが昼に起こさないよう家族で決めておく
子どもがいる家では、昼に寝ている姿を見て、つい起こしたくなることもあるでしょう。
家族でルールを決めて紙に書いておくと、全員で同じ対応がしやすくなります。
- 寝ている時はケージをたたかない、のぞき込まない
- 巣箱や巣材をさわらない
- 遊ぶのは夕方から
- 体が冷たく動かない時はすぐ大人を呼ぶ
「夕方になったら一緒に見よう」と時間を決めておくと、待つ楽しみにも変わります。
起きてきた姿を家族で見られるのは、夜行性に近い動物を飼う楽しさの1つ。
ハムスターが昼夜逆転・夜行性じゃない時に見直すこと
昼に起きて夜に寝ているように見える時は、夜の照明とエサの時間、室温と寝床を見直します。
どれも、今日から家の中で変えられることです。
夜は部屋の照明を控えめにする
日本獣医師会雑誌は、夜間に照明をつけるのはできるだけ控えるべきとしています。
夜行性に近い動物が夜に活発に動くのは、夜が暗いから、という説明です。
ケージの部屋が夜遅くまで明るい家は、照明から見直すとよいでしょう。
昼に少し起きるのはふつう。条件によっては昼間もエサを食べるとされているので、昼に動く姿だけで昼夜逆転と決めなくて大丈夫です。
夜にケージの外へ出たがる様子が気になる時は、ハムスターがケージから出たがる理由と床材の深さもあわせて確かめられます。
エサやりは夕方から夜の決まった時間にする
エサの時間も、1日のリズムの目印。
マルカンの飼い方ガイドでも、夜行性なので夕方〜夜の決まった時間に与えるよう案内しています。
昼に起こしてエサをあげる習慣があれば、夕方以降に切り替えましょう。
時間をそろえると比べやすい。毎日同じ時間に出すと、翌朝どれだけ減ったかを比べやすくなります。
わが家のエサやりは1日1回。
食べる日と食べない日があるので、減り方は数日分で見ています。
室温と寝床を整えて昼の眠りを守る
昼にしっかり休めるよう、室温と寝床も見直しましょう。
マルカンは、ハムスターの適温を20度〜25度と紹介しています。
わが家のDIYした2階には、はんだごてで換気穴をたくさん開けました。


そのため暑い日は、ハム次郎は換気穴のある2階にいることが多いです。
エアコンを使わない日の工夫は、ハムスターの暑さ対策はエアコンなしで足りるかにまとめました。
ケージ自体が狭いと感じたら、品種別の必要サイズがわかるハムスターのケージのおすすめで広さを確かめられます。


わが家では、お迎えの時に巣箱としてSANKO 素焼きハウス きのこをそろえました。
SANKO 素焼きハウス きのこは、ケージに隠れ家を1つ用意したい人に向いています。どこを寝床に選ぶかは子によって違うので、置いたあとは様子を見て位置を決めましょう。
ハムスターの睡眠時間でよくある質問
ハムスターは1日に何時間寝る?
脳波を測った研究では、1日の6割ほど、およそ14時間を寝て過ごしていました。一度にまとめてではなく、何度にも分けて眠った合計です。詳しくは研究では1日の6割ほどを寝て過ごすへ。
ハムスターは何時に寝て何時に起きる?
決まった時刻はなく、明るい昼によく寝て、夕方と明け方によく動きます。夜も、動く時間と寝る時間がまじるのがふつうです。時間帯の表はハムスターが寝る時間と起きる時間の目安にあります。
ハムスターがずっと寝てるのは病気のサイン?
昼に寝てばかりなのは習性で、それだけで病気とはいえません。夜も動かない・食べない時は、早めに動物病院へ相談しましょう。受診を考えたいサインは夜も動かない・食べない時は動物病院へにまとめました。
夜なのにハムスターが寝てるのはおかしい?
研究では、暗い時間帯でも43%ほどは寝ていました。夜に寝ている姿を見ただけで、あわてなくて大丈夫です。数字は夜でも半分近くは寝ているのが普通で紹介しています。
ハムスターが寝てる時に起こしても大丈夫?
眠っている時は触らず、お世話は起きている時間にしましょう。例外は、冬に体が冷たく動かない時です。理由は寝てる時に起こすとストレスになりやすいで解説しています。
寝る時間が増えたのは年のせい?
年齢のほかに、寒さや体調の変化も考えられます。どれか1つに決めつけず、変化が続く時は動物病院で相談を。切り分けの表はハムスターの睡眠時間が増えた時に考えたい3つの理由にあります。
冬に寝てばかりで体が冷たい時はどうする?
疑似冬眠の可能性があります。急に温めず、カイロなどでゆっくり温めながら動物病院へ連絡しましょう。やってはいけないことは冷たくて動かない時はゆっくり温めて病院へで紹介しています。
ハムスターの昼夜逆転は直せる?
夜の照明を控えめにし、エサを夕方〜夜の決まった時間にするところから見直しましょう。昼に少し起きてエサを食べるのは、おかしなことではありません。見直すことはハムスターが昼夜逆転・夜行性じゃない時に見直すことにあります。
寝ながらピクピク動くのは大丈夫?
眠りにはレム睡眠もありますが、ピクピク動く理由ははっきり分かっていません。起きている時も続く、ほかに気になるサインがある時は相談しましょう。サインの一覧は夜も動かない・食べない時は動物病院へへ。
巣箱から出てこないのは大丈夫?
昼に巣箱から出てこないのは、寝ている時間帯なのでふつうです。朝にエサの減りや新しいフンがあるかを確かめましょう。確かめ方は寝てばかりの時は夜に起きた形跡を確かめるで紹介しています。
まとめ:ハムスターの睡眠時間は起こさず見守り、夜の変化に気づこう
ハムスターの睡眠時間は、ジャンガリアンの研究で1日の6割ほど、およそ14時間とされ、昼に長く寝るのは習性です。
寝てばかりが気になる時は起こさず、夜に起きた形跡を朝に確かめましょう。



じゃあ明日も、昼はぐっすり寝ていいの?



どうぞ。夜の回し車とエサの減りは、毎朝見ておきますね。
今夜はエサの量を覚えておき、翌朝エサの減りと新しいフンを見れば、夜に起きていたかが分かります。
冬が近づいたら、ケージのそばの温度を見て20℃前後を保ちましょう。
夜も動かない、食べない、体が冷たいといった変化に気づいたら、エキゾチックアニマル対応の動物病院へ早めに相談を。
- Palchykova S, Deboer T, Tobler I(2003)Seasonal aspects of sleep in the Djungarian hamster, BMC Neuroscience
- Deboer T, Franken P, Tobler I(1994)Journal of Comparative Physiology A(ジャンガリアンハムスターの睡眠)
- Tobler I, Jaggi K(1987)Journal of Comparative Physiology A(ゴールデンハムスターの睡眠)
- Haugg E, Herwig A, Diedrich V(2021)Frontiers in Physiology(ジャンガリアンハムスターの日内休眠)
- 深瀬 徹「エキゾチックアニマルの生物学(X)―ハムスター類の特徴と飼育に際しての留意点(2)―」日本獣医師会雑誌 59巻6号
- Merck Veterinary Manual(MSDマニュアル獣医版)「Providing a Home for a Hamster」
- Merck Veterinary Manual(MSDマニュアル獣医版)「Routine Health Care of Hamsters」
- Merck Veterinary Manual(MSDマニュアル獣医版)「Hamsters」
- ジェックス ハムスターコラム(顧問獣医師監修・疑似冬眠)
- マルカン ハムスターコラム(飼い方・適温・エサの時間)











